作中世界ーーというより宇宙において、“生命が誕生した惑星”には、内外からの攻撃に自動対処する、「防衛機構」が存在する。 惑星内で特定の種による戦争や自然破壊が起これば、その種を滅ぼしたり。 惑星外から襲撃(いわゆる宇宙人の侵略)を受ければ、迎撃して抵抗したり。 要は、星の生態系を適切に保つ、自然の自浄作用の一種だが…
多くの場合、それは強大な超生物として出現し、「怪獣」と呼ばれる。
ーーーーーーーーーーー
怪獣たちの寿命はやたらめったら長いが、これは防衛機構として、常に惑星からバックアップを受け続けているから。 個体差はあるものの、彼らはただ普通に存在しているだけで、星からのエネルギーを常時供給されている。 ゆえに極論、食事をしなくても生きてはいける。
地球においては特にシンが、星との繋がりを強力に有する。地球に生命が初めて誕生し、地球が“生命が存在する惑星”になった頃、発生した怪獣の1体が彼のため。地球という星が存在し続ける限り、シンは恐らく、寿命による死を迎えることがない。 (シン(中国語で“星”の意)という名前は、この特性を知ったルタルタによって付けられた)
ーーーーーーーーーーー
怪獣たちは、地球人類のように親から生まれる場合もあれば、地脈など星のエネルギーから自然発生する場合もある(例えば、ニーナとレイシーは前者の生まれ方で、ルタルタとシンは後者の生まれ方)。
ーーーーーーーーーーー
怪獣たちの姿は、時代ごとの生態系に影響を受ける。これは、刻々と変化する星の環境に、“リアルタイムでその時代を生きる生物”の姿をとることで、より上手く適応しようとする生存戦略である(寿命が長すぎるがために、怪獣は世代交代による適応ができないので)。 怪獣たちが、えらく擬態能力に長けているのもこのため。
例えば、現在鳥なシンは、誕生時バクテリアのような姿だったし、現在狼なニーナは、白亜紀には恐竜(スキピオニクス(白亜紀のイタリアにいた肉食恐竜))の姿だった。 なおルタルタは誕生時、海中の節足動物(フルディア)だったが、銀幕を飾る著名な怪獣たちの影響を受けて、現在は竜のような姿をしている。
ーーーーーーーーーーー
彼ら彼女らは本能的に星を守り、存続させようとすることが多いがーー 知能と感情のある生き物ゆえに、例外もあるようだ。