ホタル。 ニヒルな雰囲気の若い男。 オリュンポス暗部・クロウサギの副リーダーで、ジゼルの直属の部下。クロウサギの任務において、実際に手を下す実行責任者にあたる。 戸籍上の苗字は「虻河(あぶかわ)」。
敵とあらば容赦をせず、凄惨な任務でも顔色ひとつ変えない。自身の仕事のことを、人々を守るための必要悪…すなわち「悪を潰すための悪」と考えている。 模範的な人物でこそないが、“人々を守りたい”という使命感は本物。闇の正義者。 夜に棲み、光を守る者。
戦闘では完全に相手の不意をつき、物音ひとつ立てずに一撃でーー確実に敵を仕留める。 武器はジーファー。 敵勢力からは、その暗殺力の高さゆえに大変恐怖されている。 ホタルは彼らにとって、“遭遇した人間がすべて暗殺されているので、情報が一切不明”な謎の人物である。つまり出会ったら最後な男。
彼は、すこぶるメンタルがつよい。
そして、ヒーローである。
ホタルはタルタロス貧民街の孤児として、悪意と暴力の中で育った。 周囲の大人たちは当然のように悪人で、ホタルは「お前もいずれこういう大人になる」と言い聞かされ続けた。